
男性の薄毛と言えば「AGA(男性型脱毛症)」が有名ですね!
そんなAGAに治療薬と言えば「プロペシア」が一般的です。
今回はAGA治療薬のプロペシアの効果や成分、副作用等について解説していきたいと思います。
プロペシアとは?
プロペシアとはAGA治療薬の一つで、一般名は「フィナステリド」になります。
このフィナステリドは、米国のメルク社が開発したAGA治療薬で、世界60カ国以上で承認されている「医師が処方する1日1回服用の男性型脱毛症(AGA)用治療薬」になります。
つまり、世界的にもAGAの治療薬は「フィナステリド(プロペシア)」と言うことですね!
ちなみに日本では「MSD株式会社(旧万有製薬)」が2001年にプロペシアの臨床試験を始めて、2年後の2003年に厚生労働省へ承認申請を行い、さらに2年後の2005年の10月11日にプロペシアの製造販売承認を取得しました。
そして、同年12月14日より日本国内で「プロペシア錠0.2mg」と「プロペシア錠1.0mg」の2種類の販売が開始されたのです。
画像の通り14錠のPTPシートで商品名である「プロペシア」と「1mg」と表記されています。
ちなみにですが、上記画像のプロペシアのPTPシート裏側には見当たりませんが、
2013年8月以降は「バーコード」が表示されるようになっています。
ちなみにですが、2016年現在ではMSD株式会社(旧万有製薬)のプロペシア錠の後発品として、ファイザー・沢井製薬・東和薬品から「ジェネリック」としてフィナステリド錠があります。
プロペシアの有効成分について
プロペシアの有効成分は、言うまでもなく「フィナステリド」になります。
フィナステリドは、AGAの原因でもある「5αリダクターゼ(還元酵素)」を阻害する薬になります。
フィナステリドは、米国のテキサス州やメキシコ等に自生する「ノコギリヤシ」と言う植物の成分からヒントを得て研究を重ねて開発された化学合成薬品になります。
しかも、フィナステリドはほんの最近までドーピング剤として「WADA(世界アンチ・ドーピング機関)」のリストに入っていたのです。
理由は、筋肉増強剤の使用を隠ぺいする作用がある事が明らかとなったからです。
しかし、2009年1月1日以降はWADAのリストからフィナステリドは削除されています。
なぜなら、ドーピング検査の技術向上によって、フィナステリドを使用していても筋肉増強剤等の検出ができるようになったからです。
プロペシアの効果・効能について
プロペシアの効果・効能は「AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する」と言うことにあります。
男性ホルモンである「TH(テストステロン)」が、「5αリダクターゼ(還元酵素)」と結合することで「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成されます。
このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合することで、成長期にある髪の毛に「退行期」もしくは「休止期」へ移行するように信号を発信するのです。
すると、健康に太く長く育つはずだった髪の毛が、急激に痩せ細ってしまい退行期から休止期へと一気に進みやがて抜け落ちてしまう事になるのです。
これがAGAが原因で薄毛になってしまう仕組みになります。
しかし、プロペシアを飲む事でAGAの原因であるDHTを生成するのに必要不可欠な5αリダクターゼを阻害してくれるので、DHTの生成が抑制されます。
この効果によって成長期が通常通り長くなるので、髪の毛が急激に痩せ細る事なく、急に抜ける事もなくまっとうに成長し続けてくれるのです。
つまり、プロペシアを飲む事でAGAの改善効果に期待できると言うことです。
日本国内で20~50歳のAGA患者を対象に行ったプロペシアの臨床試験データによると、1mgのプロペシアを1~3年間投与し続けた結果、
- 1年間・・・58%
- 2年間・・・68%
- 3年間・・・78%
の人に改善効果がみられています。
それから、現状維持効果としましては、
- 1年間・・・40%
- 2年間・・・31%
- 3年間・・・20%
が認められています。
これらの結果からすると、両方を合算するとプロペシア1mgは98%以上の人に効果があると言うことになります。
ただし、上記の結果はあくまでも20~50歳までの成人男性になりますので、50歳以降の成人男性につきましては、同じような効果が得られない可能性もあると言うことです。
それから、プロペシアの服用による著明改善に関しましては、
- 頭頂部・・・6%
- 前頭部・・・2%
程度になります。
つまり、有効率と言ってもほんの一握りの人だけなのです・・・
ようするに、一握りの人は著明改善(明らかに治る)に期待できるけど、その他の人の場合はAGAの進行は止まるけどあくまでも現状維持程度の効果だと考えておいた方が良いと言うことになります。
DHT(ジヒドロテストステロン)が人体に与える影響について
AGAの原因でもあるDHTが与える人体への影響は、胎児期と思春期以降で異なります。
DHTが胎児期に人体へ与える影響は、男性胎児には正規の正常化と言うとても重要な働きがあります。
しかし、DHTが思春期以降に与える影響は「AGA・前立腺肥大・体毛増加・ニキビ」等の誰もがコンプレックスになってしまう様な症状を引き起こす要因しかないのです。
プロペシアの使用上の注意点について
プロペシアは「AGA(男性型脱毛症)」の専用の治療薬になりますので、
- 円形脱毛症
- 脂漏(しろう)性脱毛症
- 牽引(けんいん)性脱毛症
- 粃糠(ひこう)性脱毛症
には効果はありません。
その他にも、抗がん剤治療等で起こる脱毛症にも効果はありませんのご注意ください。
また、二十歳未満の人の使用による安全性及び有効性については確立されていませんので、基本的に未成年者の人はプロペシアを使用する事はできません。
それから、
- 妊婦中の女性
- 妊娠の可能性がある女性
- 授乳中の女性
は絶対にプロペシアの服用はしないでください。
上記の中でも妊娠中の女性が万が一プロペシアを服用してしまった場合は、男性胎児の生殖器管に悪影響を及ぼしてしまい正常に成長しい可能性が高くなります。
ですから、女性の方は絶対にプロペシアの服用はしないようにしてください。
女性の抜け毛や薄毛には、女性専用の治療薬がありますので間違えてもプロペシアだけは飲まないようにしてください。
プロペシアは何ヶ月で効果が表れるの?効果を持続させる為には?
プロペシアを服用しはじめてから効果が表れるまでの期間はどれぐらい必要なのか気になるところだと思います。
プロペシアの効果を実感するまでの期間は、人それぞれ異なりますが基本的には、
「6ヶ月上飲み続けること」
が推奨されています。
中にはプロペシア服用開始から3ヶ月程で効果を実感する人も居ますが、基本的には半年ほどの継続が必要と言うことを覚えておきましょう。
また、プロペシアの効果を持続させる為に必要な事は、
「継続してプロペシアを飲むこと」
になります。
つまり、プロペシアを飲み始めて半年ほど経過して効果が表れたからと言って、プロペシアの服用を中断してしまうと「効果がなくなりAGAが進行をはじめる」と言うことです。
ですから、プロペシアを飲み始めてから最低でも6ヶ月は継続して服用すると言うことと、効果を継続させる為にはプロペシアの服用を継続し続けるようにしないといけないと言うことになります。
前立腺がんの検診を受ける予定がある場合は、検査を受ける病院へプロペシアを服用している旨を必ずお伝えください。プロペシアに含まれる成分は、前立腺がんの検診で測定する「PSA値」を約50%低下させる働きがありますので、測定したPSA濃度を2倍にした数値を目安にする必要があるのです。
【プロペシアの服用中は献血はしないでください】
プロペシアを服用している人は、絶対に献血しないようにご注意ください。プロペシアを服用中の人が献血した血液を、万が一妊婦の人や授乳中の人に輸血して体内に侵入してしまうと大変な事になってしまいます。ちなみにですが、プロペシアの服用を中止してから1ヶ月以上経過している場合は献血をする事は可能となります。
プロペシアの副作用について
AGA治療薬のプロペシアには副作用があります。
ただし、プロペシアを服用した人全員に副作用が表れるのかと言いますとそうでもありません。
プロペシアの服用による主な副作用は、
- 性欲(リビドー)減退
- 勃起機能不全
になります。
このような副作用があると知ると、どれだけ薄毛が改善されると分かっていても、プロペシアの服用を躊躇してしまうと思います・・・
しかし、実際にプロペシア服用に関する副作用の発症率はそれほど高くないので、そこまで心配する必要は無いのです。
ちなみに、それぞれの副作用が起こる確率は以下のようになっています。
- 性欲(リビドー)減退・・・1.1%
- 勃起機能不全・・・0.7%
上記がプロペシアの服用による副作用を起こしてしまう確率になります。
これは、さまざまな臨床検査で確認された確率になりますので、ほぼ間違いはないでしょう。
ちなみに、100人中1.1人が性欲減退、100人中0.7人が勃起不全になる可能性があると言うことになります。
この数値はプロペシアの添付文書にもしっかりと記載のある数値になりますので、副作用の心配はほとんど無いと言うことになります。
逆にプロペシアの服用によって、気にしすぎてしまい「心因性勃起不全(ED)」になってしまう可能性もありますので、気にしながらプロペシアを飲む事はやめておきましょう。
プロペシアの服用による重要な副作用
プロペシアの服用によって稀に「肝機能障害」を起こしてしまう場合があります。
ですから、プロペシアの服用を開始してから体に異変を感じましたらすぐに服用を中止して、プロペシアの処方を受けた病院へ相談するようにしてください。
ちなみに体の異変とは、「体が著しくだるい」場合や血液検査をして「γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)等の数値が大幅に上昇している」等の症状になります。
このような症状が現れた場合はすぐに病院へ相談するようにしてください。
プロペシアの服用によるその他の副作用
プロペシアの服用によって以下のような副作用が表れる場合があります。もし以下のような異変を感じましたらすぐに服用を中止して、プロペシアの処方を受けた病院へ相談するようにしてください。
種類/頻度 | 頻度不明 (注1) | 1~5%未満 | 1%未満 |
---|---|---|---|
過敏症 | 痒痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む) | ||
生殖器 | 睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等(注2)) | リビドー減退(注3) | 勃起機能不全(注3)、射精障害、精液量減少 |
肝臓 | AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇 | ||
その他 | 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
(注2):本剤の投与中止後に精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある
(注3):市販後において投与中止後も持続したとの報告がある
※プロペシア添付文書から抜粋 2014年3月改定(第12版)
プロペシアまとめ
以上のことからプロペシアはAGA(男性型脱毛症)には効果のある治療薬と言うことが分かりますね。
ただし、プロペシアの服用をはじめると言う人は、副作用の心配もあると言うことは理解しておきましょう。
しかし、上記の臨床試験結果の確率からしても、プロペシアの服用による副作用の発症率は非常に少ないので、そこまで心配する必要は無いでしょう。
いずれにしても、プロペシアの服用を開始する場合は、AGA治療を専門的に行っているクリニックに相談する事をおすすめします。
小さな診療所や皮膚科等でもプロペシアの処方は行っていますが、本当にあなたの抜け毛や薄毛の症状がAGAなのかどうかは専門家の診断を受けないと分からない事も多いのです。
ですから、ただ単にプロペシアを処方して貰うだけではなく、しっかりとカウンセリング等の診断を受けてからプロペシアを処方して貰うようにした方が良いでしょう。
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